パーティレース合同テストと“マスターズ”も同日開催
今回は無観客のため、ステージアトラクションやショップの出店はありませんでした。ただレーシングコースでは、来るべきシーズンに備えて、「ロードスター・パーティレースV」の東日本シリーズの合同テストが開催されるとともに、今年から新たに創設された「ビースポーツ ロードスター・マスターズ」の開幕戦が行われました。

まず合同テストにはNDが34台、NCが16台の合計50名のパーティレーサーが参加して大盛況。NC勢の全車を含むA組と、NDで実績を残したドライバーが中心のB組に分かれての走行(25分間が2回ずつ)になりました。なお2回目の走行の冒頭には、今年から始まる「ジャパンツアーシリーズ」で採用されるローリングスタートの練習も行われました。

NDでのトップはB組で走った35号車の箕輪卓也選手で、ベストタイムは唯一1分10秒の壁を破る1分9秒993。NC勢では195号車の中島優太選手が、走行1回目に1分9秒140を叩き出して断然のトップとなりました。ロードスター・パーティレースVの東日本シリーズは、5月5日の「こどもの日」に開幕予定です。

次に「ビースポーツ ロードスター・マスターズ(以下はマスターズと略)」はロードスター・パーティレースのNDクラス車両を使用し、ワンデーで予選と決勝を争うイベントですが、コンセプトにはかなりの違いがあります。まずは参加資格を40歳以上として年代別に6クラスを設定。これは大人たちが同世代で一緒に楽しむことを優先したためで、完走して順位認定を受けた全員にトロフィーが授与されるのもユニークな試みです。

記念すべき開幕戦には13名がエントリー。予選ではM45クラス(レース当日の年齢が45歳以上49歳以下)の122号車・石川純二選手が1分11秒353で総合ポールポジションを獲得。12ラップの決勝でも危なげなく逃げ切って、トップチェッカーを受けました。しかしながら、大切なのは参加者全員が“バトルを楽しむこと”。期待に応えて、ほぼ全員がクリーンでフェアなバトルを楽しみ、トロフィーをお土産に家路につきました。

なお総合9位(M55クラス優勝)でチェッカーを受けた54号車のモトヤマケンイチロウ選手は、今回もっとも遠い福岡県からの遠征。じつはロードスター・パーティレースには初年度から参戦し、RX-8パーティレースでは初代チャンピオン。そして近年はマツダファン・サーキットトライアルにRX-8で参戦し、2018年から2020年まで全国トップのマツダカップ受賞者というキャリアの持ち主が、久しぶりにロードスターでの戦いの場に戻ってきてくれました。

開催初年度のマスターズは、今シーズンの残る2戦を千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイで予定しています。日程は6月8日と9月14日で、ともに平日の水曜日に設定。参加料は33,000円(税込)で、より手軽に参加できるように配慮されています。










ピエール北川さんが「YouTube」のMCに登場
レポートの最後に、前回に引き続いてマツダ公式YouTubeチャンネルで当日の9時50分より、このレースの模様が配信されたことをお知らせしておきます。

今回、MCにはスーパーGTなどの実況で知られるピエール北川さんが初登場。解説はロードスター・パーティレースで連戦連勝を誇った加藤彰彬さん、自動車ジャーナリストの伊藤梓さんがピットレポートをそれぞれ担当。アーカイブはこちらのレポートのリンクから視聴することができますので、ぜひ一度ご覧ください。 

次回の第33回大会は恒例にしたがって9月の第1週の土曜日、9月3日にここ筑波サーキットでの開催を予定しています。


 [ 1 2 3 ]