2016年9月3日(土曜日)、茨城県の筑波サーキットで「第27回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」が開催されました。台風の接近により天候が心配されましたが、途中で晴れ間も見える好天に恵まれ、多くのマツダファン、モータースポーツファンがサーキットに集まりました。
初代ロードスターから続く伝統のイベント
このレースは初代ロードスターがデビューした1989年以来、自動車専門誌やテレビ、新聞、ラジオ、インターネットなど、さまざまなメディア関係者のチーム対抗戦として行われている伝統の一戦です。マシンはすべてマツダからの貸与。年に一度のこのレースのために、30台近いロードスターが準備されます。

この日ばかりは、ふだんはレースや自動車メーカーの新型車を取材して記事や番組(コンテンツ)を作っているスタッフが、自らステアリングを握って参戦する立場に変身するのです。

もちろん、ただ走ればいいわけではありません。メディアの一員である以上、自分たちの参戦経験をコンテンツとして発信することも求められています。いってみれば、耐久レースというシチュエーションで、自作自演のドラマを作るようなもの。

となれば目標の高低はあるにせよ、どうせなら“目立って”“かっこよく”というのが、マスコミ関係者の本性です。今年も多くのチームが優勝や上位完走を目指して、闘志を燃やす熱い1日となることでしょう。

さて、第27回大会のエントリーは昨年同様の27チーム。メディア関係者の25台に加えて、車両を提供しているマツダの役員クラスで構成された「人馬一体」と、国内主要メーカーの開発エンジニアで構成された連合軍「TEAM JAPAN」の2台が加わっています。






この日ばかりは有名人もチームの一員として団結
当日は早朝6時から受付開始。7時55分に始まる公式車検から、忙しいスケジュールが目白押しです。イコールコンディションを徹底するためにマシンに改造を加えることは一切禁止。唯一タイヤの空気圧だけ好みで変更することが許されているだけです。それでもステッカーを貼ったり、ドライバー交代の練習をしたり、準備することはいっぱいあるのです。

昨年は新型NDロードスターのデビューイヤーということもあり、前日に練習走行枠が設けられましたが、今年は9時55分から30分間の公開練習が唯一の実車での走行タイム。ピットインを繰り返しつつ、27チームのドライバーたちが決勝での走りに備えて周回を重ねていきます。

12時35分から20分間の公式予選では、各チームのエースドライバーがプライドを賭けて渾身のタイムアタックを披露。中谷明彦さん、ピストン西沢さん、鎌田宅麻さん、川畑真人さんら、上位にはメディアで活躍したり、ラリーやドリフトなどの世界でチャンピオンに輝いたりした顔ぶれがずらりと並びます。

ポールポジションを獲得したのは「ベストカー×おとなの週末」チームの山野哲也さん。タイムは1分11秒392でした。山野さんは全日本ジムカーナで16度のチャンピオンに輝いただけでなく、スーパーGTやラリーでも大活躍のカリスマドライバー。さらに今回のレース車が装着している、ブリヂストンのポテンザRE-11タイヤの開発ドライバーというキャリアもあります。誰よりもタイヤの特性を知り尽くしたプロの面目躍如というところでしょう。
14時50分からはパドック内の特設ステージで、決勝レースを前にした開幕セレモニーが行われました。最初に登壇したのはNDロードスターの開発を担当したマツダの山本修弘前主査と中山雅現主査。おふたりとも今回はドライバーとしても参加します。そして前回優勝チームの「J-WAVE」チームから持ち回りの優勝カップが橋本弘大会実行委員長に返還され、代わりにレプリカが授与されました。

続いてポールポジションを獲得した「ベストカー」チームの女性ドライバー、小山美姫さんが選手宣誓。その後、予選タイム順に27チームの監督とドライバーが登壇して、自己紹介や目標などをコメントする時間が設けられました。さらにコース上に場所を移して、セレモニーを続行。各車がグリッドに誘導されたのち、田川ヒロアキ氏のエレキギターによる国歌演奏が行われ、16時のスタートを迎えます。








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