イベントレポート
第31回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース

最多勝チーム「Tipo/Daytona」が7年ぶりに王座を奪還!
2020年9月5日(土曜日)、茨城県の筑波サーキットで「第31回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」が開催されました。優勝したのは過去最多優勝を誇る27号車の「Tipo/Daytona」チームですが、現行ND型になってからは念願の初勝利で通算9勝目。同時に初代NAからの全4世代で制覇という偉業も達成しました。

このレースは初代ロードスターがデビューした1989年から、自動車専門誌やテレビ、ラジオ、インターネットなどメディア関係者のチーム対抗として行われている伝統の一戦です。年に一度、業界の腕自慢たちが世界で一番愛されているオープンカーで真剣勝負を楽しみ、その模様を自らのメディアで発信することで、モータースポーツの振興にも一役買っています。

車両はすべてマツダからの貸与で、タイヤの空気圧以外は一切の調整・改造が不可という、厳格なイコールコンディションが保たれています。レースを戦うための仕様については基本的に昨年と同様ですが、使用するタイヤがブリヂストンの「POTENZA Adrenalin RE003」から最新の「RE004」に変更されています。

31回目を迎える今年は、マツダの100周年イヤーで大いに盛り上がることが期待されていましたが、新型コロナウイルスの影響で大会の規模を大幅に縮小。残念ながら無観客での開催となりました。
来場者は関係者のみとなりましたが、場内では厳重な感染拡大防止策が行われました。また決勝のレース時間を2時間30分に短縮し、使用できるガソリンは満タン時の40リットルのみで(給油作業をなくして)リスクを回避。ドライバーは最大で4名(例年は5名)まで、ピットイン義務回数も3回(同じく4回)以上という、今年限りの特別ルールが採用されました。

エントリーは18チーム。昨年大いに話題を呼んだ「トヨタイムズ」はMAZDAチームが欠席したことに加え、スーパー耐久レースの開幕戦と重なって今年の参加は見送りましたが、MORIZOこと豊田章男社長から粋なメッセージが送られてきました。
「今日は、お互いに“美しく走って”そして“ドライバーになりましょう!” Be a Driver!」
(右写真は昨年出場時に撮影されたものです)








パーティレースの初代ND王者が貫禄のポール獲得
10時45分から30分間の公開練習のあと、12時40分から20分間の公式予選から戦いが始まります。予選後はもう一度満タンにするので、ここは各チームのエースドライバーが全開アタックで真剣勝負。まずは27号車「Tipo/Daytona」の橋本洋平さんがアタック1周目、先行車のスリップも利用して1分11秒442を記録。リーダーボードの最上段をゲットします。

橋本さんに恩恵を与えてしまった13号車「ENGINE」の大井貴之さんは、一度クールダウンして実質5周目に1分11秒261でリベンジ。これで2年ぶりのポール確定かと思いきや、予選序盤は待機していた74号車「REVSPEED」の梅田剛さんがアタック1周目に1分11秒103を叩き出し、次の周に1分11秒050までタイムを削ります。2016年にロードスター・パーティレースVの初代全国チャンピオンに輝いた実力は本物でした。なお、予選トップタイムの梅田剛さんにはレース後にブリヂストン賞が贈られました。

2位と3位には前述の大井さんと橋本さんが続きます。さらに予選4位は01号車「ザ・モーターウィクークリー」の桂伸一さん、5位には111号車「CARトップ」の中谷明彦さん、6位には45号車「ahead」の山田弘樹さんと、レース経験も豊富な業界の実力者たちがずらりと勢揃いします。

15時10分からはコース上で、決勝スタート前セレモニーが行われました。例年であれば全チーム関係者をメインスタンド前に集合させますが、三密を避けるため、今年は各チームのグリッド上に待機した状態のままで開始されました。
最初に橋本弘大会実行委員長が登壇して挨拶。コロナ禍で31回大会が継続して開催される意義と、そのために尽力した全ての関係者へのお礼の言葉を述べました。
そして前年度優勝の813号車「J-wave」から持ち回り優勝カップが返還され、代わりにレプリカが授与されました。続いてポールポジションを獲得した「REVSPEED」を代表して佐藤和徳さんが選手宣誓という流れは毎年の恒例です。
その後、チーム紹介は壇上にチームを招くのではなく、マイクを持ったMCの“ズッピー”が戦闘グリッドから巡回して一言ずつのアピールをもらう形となりました。








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