イベントレポート
第31回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース

“SYE頑固一徹ロードスター”が12年ぶり2度目の優勝
2022年3月19日(土曜日)、茨城県の筑波サーキットで「第32回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」が開催されました。前日は激しい雨が降って心配されましたが、当日は晴天に恵まれました。優勝したのは自動車関連映像専門サイト「Start Your Engines」から出場した55号車“SYE頑固一徹ロードスター”で、ドライバーは桂 伸一さん、石井昌道さん、齋藤洋輝さんの3名。2010年の第20回大会以来、2度目の優勝です。

このレースは初代ロードスターがデビューした1989年から、自動車専門誌やテレビ、ラジオ、インターネットなどメディア関係者のチーム対抗として行われている伝統の一戦です。年に一度、業界の腕自慢たちがギネス世界記録を誇るベストセラーのオープンカーで真剣勝負を楽しみ、その模様を自らのメディアで発信することで、モータースポーツの振興にも一役買っています。

車両はすべてマツダからの貸与で、安全にレースを楽しむための装備以外は、ほぼ市販車と同様の状態。タイヤの空気圧以外は一切の調整・改造が不可という、厳格なイコールコンディションが保たれています。主な専用装備はマツダ製ロールバー、ビルシュタイン製ダンパー、エンドレス製ブレーキパッド、ブリッド製バケットシート、CUSCO製レーシングハーネスなど。タイヤは開催初年度からブリヂストンがサポートを継続し、前回から「POTENZA Adrenalin RE004」のワンメイクとなっています。

近年、このレースは9月第1土曜日の開催が恒例となっています。2021年も9月4日の開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて8月10日の段階で一度開催を見送ること決定。しかしながら諸般の情勢を鑑みて、およそ半年後に延期しての開催にこぎつけました。とはいえ前回同様に大会の規模を縮小。決勝のレース時間を2時間30分(150分)に短縮し、使用できるガソリンは満タンの40リットルのみとしました。ドライバーは最大で4名(例年は5名)まで、ピットイン義務回数も3回(同じく4回)以上という特別ルールが継続して採用されました。残念ながら無観客での開催というのも同様です。

エントリーは19チーム。前回出場した2チームが欠場しましたが、マツダの役員やスタッフで構成する12号車「人馬一体」と、過去3度の優勝を誇る86号車「ホットバージョン」が復活。さらにライフスタイル誌の編集部から69号車「GOETHE(ゲーテ)」が、デビューを飾りました。








パーティレースVの初代王者が今回もポールを獲得
今回はサポートイベントの数も少ないので、全体的に例年よりも前倒してのスケジュールとなりました。8時ジャストから30分間の公開練習のあと、10時05分から20分間の公式予選から戦いが始まります。予選後はもう一度満タンにするので、ここは各チームのエースドライバーが全開アタックで真剣勝負。じつは今回の予選の上位3台は奇しくも前回と同じ顔ぶれで、しかもほぼ再現ドラマを見るような展開でした。

まずは前回優勝チーム、27号車「Tipo/Daytona」の橋本洋平さんが先行車のスリップも巧みに利用して1分10秒141を記録。リーダーボードの最上段をゲットします。ところが多くのマシンがアタックを終えた8分過ぎに、待機していた74号車「REVSPEED」の梅田 剛さんがいきなり1分10秒000を叩き出し、さらに9秒881まで削り込んで2戦連続のポールを獲得。橋本さんに恩恵を与えてしまった13号車「ENGINE」の大井貴之さんも諦めず、アタック7周目に1分10秒029を記録して橋本さんを逆転しますが、梅田さんには一歩及ばず。梅田さんが前回大会に続いて、予選トップのドライバーに与えられるブリヂストン賞を獲得しました。

以下、予選4位は99号車「CT&オートメッセWEB」の中谷明彦さん、5位には100号車「LOVECARS TV」の木下隆之さん、6位には813号車「J-wave」の高橋 滋さんと、レース経験も豊富な業界の実力者たちがずらりと勢揃いします。2016年のパーティレース王者でもある梅田さんは「筑波はスリップに頼らないほうがいいと思っているので少し待機して、クリアラップを狙っていました。決勝でも勝ちたいですね」とコメントしました。

12時30分からはコース上で、決勝スタート前セレモニーが始まりました。最初に橋本 弘大会実行委員長が登壇して挨拶。前回優勝の27号車「Tipo/Daytona」から持ち回り優勝カップが返還され、代わりにレプリカが授与されました。そしてポールポジションを獲得した梅田さんが全チームを代表して選手宣誓を行いました。

ここからのチーム紹介は前回同様に密を避けた方式が採用されます。各チームが間隔を空けたグリッドで待機しているところへ、マツダ公式YouTubeによる配信レポーターを担当した伊藤梓さんが一言ずつのコメントをもらって、巡回しました。








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